本県の養護教諭の年齢構成は、50代と40代で全体の60%を超えています。それに伴い、今後は退職者が増加し、後継者となる若い養護教諭の割合が急激に増えると予想されます。それだけでなく、さらに多様化する児童生徒の健康課題・・・。その対応に、経験の浅い養護教諭の皆さんをはじめ、多くの養護教諭の仲間が悩み、立ち止まってしまうときもあるのではないでしょうか。
平成26年度から運用が始まりました「後継者支援ボランティア事業」は、ご協力いただいた現職並びに退職された経験豊かな養護教諭や、この事業へのご理解をいただいた有識者等の方々に、支部・ブロックの枠を超えて相談解決できるよう、サポートいただくものです。経験年数の若い養護教諭だけでなく、県内の養護教諭ならどなたでも執務における疑問や悩みについて相談をすることができます。
会員個人が相談、支部ブロック単位で相談…などなど、多くの会員の皆様にご活用いただきたいと思います。
各支部・ブロックの代表の方から「登録者名簿一覧」を頂き、相談をしたい先生方に電話をしてください。
現職の先生に相談したい場合
勤務時間内に勤務校へ電話で相談を申し込んでください。
退職された方に相談したい場合
支部・ブロックの評議員または常任委員から、相談をしたい登録者の連絡先をお聞きになり、その後電話で相談を申し込んでください。
Q1. 「後継者支援ボランティア事業」とはどういう事業ですか?
A1. 本県の養護教諭が40代と50代で全体の60%を超える現状から、経験の浅い養護教諭も含め、多くの養護教諭が執務で悩み、立ち止まらないよう、現職並びにご退職された経験豊かな養護教諭やこの事業にご理解ご協力をいただける有識者などの方々に相談に乗っていただきサポートいただくものです。
Q2. どんな先生に相談できるのですか?
A2. この事業にご理解ご協力をいただける現職並びにご退職された経験豊かな養護教諭や有識者の方々です。毎年「後継者支援ボランティア登録者名簿」を作成し支部・ブロックにお知らせしています。
Q3. 相談したいことがあるときは、どのように利用すればいいですか?
A3. 現役の先生に相談したい場合は、勤務時間内にその先生の勤務校に直接お電話で相談を申し込んでください。退職された方に相談したい場合は、各支部・ブロックの評議員または常任委員から相談したい登録者の連絡先を聞き、お電話で相談を申し込んでください。
Q4. お忙しい気がして恐縮してしまいます。気軽に相談しても大丈夫ですか?
A4. この事業にご理解ご協力いただいた先生方です。気軽に相談していただいて大丈夫です。
Q5. 個人で相談しても大丈夫ですか?
A5. もちろん大丈夫です。個人・団体を問わず、支部・ブロックの枠を超えて相談し、解決していけるようサポートいただくものです。
Q6. 電話での相談はできますか?
A6. 相談に乗っていただける先生のご都合がありますので、直接ご本人にお尋ねください。
Q7. 支部・ブロックで講演をお願いしたいと考えています。どのように手続きしたらいいですか?
A7. 名前に「事業」とついてはいますが、県養護教諭部会の予算はついておりません。大変申し訳ありませんが、講演の依頼や研修会などで講師としてお呼びする場合は、通常の講師派遣申請をしていただくようになります。
Q8. 日当や旅費、勤務体制はどうなりますか?
A8. Q7の回答と同じで予算はついておりません。日当や旅費が発生する形での依頼は、通常の講師派遣申請をしていただくようになります。なお、名簿登録いただいた現役の先生の所属長へ、ご協力いただけるよう、この事業の趣旨に関する文書を送付しております。
まだ、改善点の多い「後継者支援ボランティア事業」ではありますが、今後は全国的に経験豊かな養護教諭の退職に伴って世代交代の波がやってきます。多くの経験は大切な財産であると考えます。「チーム福島」として一致団結し、後継者となる先生方を同じ養護教諭の仲間同士でサポートし、支えあっていけたらと思います。将来を担う福島の子ども達のためにも貴重な財産を受け継ぎ、力量を高めてまいりましょう。
ぜひ、ご活用いただき、お気づきの点があればご意見ください。
職務検討委員会
委員長 小林恵子
福島県立郡山商業高等学校
TEL 024-922-0724