福島県学校保健会養護教諭部会長 大木 亮子
この度、評議員会において、養護教諭部会長に選任されました大木亮子と申します。
前会長の塩田咲江先生から会長のバトンを引き継ぎ、重責に身の引き締まる思いです。
役員の先生方や会員の皆様にご協力をいただきながら、職責を果たしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
さて、令和5年5月8日から新型コロナウイルス感染症が5類感染症へ移行し、学校にも少しずつ以前の生活が戻ってきました。コロナの流行時には感染状況や感染対策、子どもたちの健康面などへの心配が大きかったことと思いますが、今後はコロナ禍の影響による生活習慣の乱れや心の問題、制限されていた生活や環境が心身に与えた影響などの問題が懸念されます。私たち養護教諭は、子どもたちの「手当て」をします。「手当て」をする時には、今まで以上に、子どもたちの様子を注意深く見つめ、声をかけていきましょう。養護教諭は一人ひとりに深く関わり寄り添うことができるだけでなく、全ての子どもたちに関わることができます。養護教諭として何ができるのかアンテナを高くし、子どもたちが夢に向かって進んでいけるように、背中を押してあげることが大切だと思います。今後も基本的な感染症対策を継続し、コロナ禍で得たアイディアや工夫も生かしながら、様々な場面で子どもたちが活躍できるように支援し、子どもたちとともに私たちも未来に向かって進んでいきましょう。
養護教諭部会では、ホームページ「絆」を通して、評議員会だよりや研修会の資料、全養連から届く資料や情報の提供など、たくさんの情報を発信しています。昨年度、Web開催となった第41回研究大会では、研究発表や講演の配信、企画展の掲載などにホームページを活用しました。情報提供の場として、そして会員がつながる場として、ぜひホームページ「絆」をご活用ください。また、部会では来年度開催される第42回研究大会に向けて準備を始めました。全会員で作り上げていく研究大会にしたいと思います。会員の皆様のご協力をお願いいたします。
多忙な日々が続きますが、子どもたちの笑顔があふれる学校となるよう、私たちも自分の健康を大切にしながら、笑顔で過ごしていきましょう。
前福島県学校保健会養護教諭部会長 塩田 咲江
令和5年度の評議員会において、大木亮子新会長が選任され、会長職を引き継がせていただきました。副会長の職を拝命してからの4年間、様々な経験をさせていただきました。特に新型コロナウイルス感染症が発生してからの3年間は、なかなか会員の皆様とお顔を合わせての会を開催することができず、判断に苦しむことも多々ありました。そんな中、本部役員の先生方、評議員・常任委員の先生方のお力や温かい励ましの言葉に支えられ、会員の皆様のご理解とご協力により、なんとか任を務め終えることができましたことに、心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
さて、隔年開催の研究大会も新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、令和2年度の第40回大会は中止となりましたが、令和4年度の第41回大会については、コロナ禍の中どのような形で開催することができるか検討を重ね、本会ホームページ「絆」によるWeb開催とすることができました。また、講演会についてはYouTubeライブによりチャット機能を活用し、講師の先生からの問いに回答したり、会員の皆様からの質問や感想を発信したりしたことで、双方向のコミュニケーションをとりながらの講演会を実現することができました。
新型コロナウイルス感染症が2類から5類に移行したことにより、社会の対応も変化し私たちの生活も学校生活も以前に戻りつつあります。しかし、コロナ禍の中で私たちが学んだことは、今までのことを続けて、踏襲するのではなく、その状況に応じて、よりよい方法を模索していかなければならないと言うことではないでしょうか。困難な状況の中、執務で落ち込んだり、反省したり苦しい場面に直面することがあるかもしれません。また決断に迷うこともあると思います。「この道を行けばどうなるものか。危ぶむなかれ、危ぶめば道はなし。踏み出せばその一足が道となり、その一足が道となる。迷わず行けよ、行けばわかるさ」これは故アントニオ猪木さんが生前おっしゃっていた言葉です。
「本当にしたいことはなんだろう」「子どもたちのためには」「自分たちのためには」
本部会においても、会員全員でたくさんの決断をしながら、自分たちの研鑽のためのよりよい部会となることを願っています。
最後に、会員の皆様のご活躍と、福島県学校保健会養護教諭部会のますますの発展を心よりお祈り申し上げます。会員の皆様、本部役員の先生方、お世話になりました。